2007年6月30日土曜日

「母と子の像」無残 いたずら悪質 札幌・中島公園

中央区の中島公園内で、札幌ゆかりの彫刻家が手がけたコンクリート像「母と子の像」がいたずらされているのが二十九日、見つかった。母子の目のあたりを花火で焦がしたとみられる。同公園の指定管理者「さっぽろパークマネージメントグループ」は「あまりにもひどい」と憤り、三十日にも被害届を出す方針だ。
 像は彫刻家山内壮夫(一九○七-七五年)の作品。高さ百十五センチで、六一年ごろ設置された。
 被害は二十九日午後一時ごろ、管理事務所職員が発見。近くに花火の袋や燃えかすが散乱していた。管理事務所によると、早朝に園内を散歩していた近くの女性が見た時は、目のくぼみなどに数本の花火が突き刺さっていた。女性は見かねて取り外したという。
 近くにある山内の別の作品「笛を吹く少女」も目の部分が焦げていた。
 「母と子の像」へのいたずらはこれが初めてではない。札幌まつり最終日の翌十七日朝には倒れた状態で見つかり、管理事務所がトラックに搭載したクレーンで元に戻した。像自体は壊れていなかったため、被害届の提出は見送った。
 しかし相次ぐ悪質ないたずらに対し、同管理者は今回、断固とした対応をとることを決めた。坂下貢・管理事務所長は「信じられない。度を超している」と憤り、像の復元を図るほか、警察に巡回強化を要請する意向だ
(北海道新聞より引用)

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