2007年9月29日土曜日

◆「白い恋人」来月下旬製造再開へ

賞味期限の改ざんなどの不祥事で操業を停止している石屋製菓が、再開に向けて「改善報告書」を提出しました。道と札幌市では、あす工場で内容を確認します。道庁を訪れた石屋製菓の島田俊平社長は、「改善報告書」を提出し、不祥事の原因として、"経営者に法律遵守の意識が欠けていた事"などを挙げて再発防止を約束しました。「改善報告書」は13ページで、「賞味期限を科学的根拠に基づいて定めること」。「返品は全て廃棄すること」など6項目が記されています。また同時に提示した「衛生管理マニュアル」には、これまで白い恋人の外箱にしか表示しなかった賞味期限を、菓子の袋ごとに印字する事や、汚染した時に原因が分かるよう、原料の搬入口と商品の搬出口を区別にする事などが掲げられました。石屋製菓ではあす 道と札幌市の工場視察を受け、10月下旬の操業再開を目指すことにしています

2007年9月28日金曜日

コンビニ強盗、映像公開

昨夜、札幌のコンビニエンスストアーに男が押し入り、店員を脅かして現金をおよそ10万円を奪って逃げる強盗事件がありました。事件があったのは、札幌・白石区東札幌4条6丁目の「サンクス東札幌4条店」です。きのう午後7時45分頃、男が店に押し入り男性店員をはさみで脅し、金を要求しました。店員が現金およそ10万円を渡すと、男は徒歩で逃げました。店員にケガはありませんでした。男は年齢が20歳から30歳くらいで、身長が170センチぐらい、紺色のパーカーを着て黒っぽいズボンと黒っぽいニットの帽子を身に着けていました。警察で逃げた男の行方を追っています。

2007年9月27日木曜日

揺らぐ"北海道ブランド"

食の安全を脅かす問題が相次いだことを受けて東京のデパートでは、「北海道物産展」の売れ行きが落ち込んでいます。道内の関係者には、危機感が強まっています。札幌市内のホテル。食の安全・安心についてのセミナーが開かれました。(山内記者)「セミナーの会場、主催者は当初200人程度を想定、400人以上入る会場はほぼ満席」(食品加工)(Q.相次いだ食品不祥事について)ついうっかりということはこれまであったがやる気でやると犯罪行為。そのような事があって驚いた」このセミナーを主催したのは、食の安全・安心を重点に掲げる道、そして、石屋製菓の再建を全面的に支援する北洋銀行。セミナーでは、道の担当者が石屋製菓などの不祥事を例にあげ、食品表示やJAS法、衛生管理のポイントなどを解説しました。しかし、これだけで会場が満席になるはずがはずがありません。(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「どうもこんにちは、元気がないような感じがする」あいさつしたのは東京の東武デパートで北海道物産展を企画している内田さんです。北海道での食品不祥事が相次いだためかきのうからはじまった北海道物産展は、売り上げが去年よりも13%落ちこんだといいます。(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「(Q.石屋製菓の不祥事について)道外の消費者が受けた(不祥事の)印象は道内よりも深いかもしれない」「"白い恋人を誰かに贈るか"と聞くと皆、無言になってしまう」先週、札幌で開かれた食品メーカーとの商談会にも訪れた内田さん。北海道の食品業界にこう、苦言を呈しました。(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「まだまだ北海道は、"なあなあ"の部分がある。顧客の目線からみると工場の設備がだめなところはかなりある」「北海道のブランドはどんどん進化してステップアップすることを期待します」内田さんは、フォローすることも忘れませんでした。(食品製造)「いま北海道でおきている様々な食の問題に対関しては自分たちも気を引き締めたい」不祥事からの信頼回復は北海道の食品業界全体の課題なのだと、改めて感じました。

2007年9月26日水曜日

◆"八百長"に道議会抗議

道議会の議会運営について、鳥取県の片山善博前知事が、地方分権を話し合う委員会で「八百長」などと発言したことを受けて、道議会は委員会に対し、来週、申し入れ書を送ることを決めました。申し入れ書では、片山前知事の発言を非常に遺憾であるとして抗議しています。

2007年9月24日月曜日

泊原発1号機の原子炉停止

北電の泊原子力発電所1号機で、事故や災害の際に、原子炉を安全に停止させるために必要な非常用のディーゼル発電機が動かなくなったため、北電は1号機の原子炉を停止しました。北電によりますと、泊原発1号機に備えてある2台の非常用ディーゼル発電機が、2台とも動かない状態であることが、きょうまでに判り、北電では保安規定に基づき、明日の未明までに1号機の原子炉を停止する措置を取りました。ディーゼル発電機は、事故や災害の際に、原子炉を安全に停止させるために必要な電源を確保するための設備で、2台とも正常起動できない時は13時間以内に原子炉を停止させる必要があります。ディーゼル発電機が、なぜ起動できなくなったかは、まだ判っていないということです。

2007年9月22日土曜日

携帯式暖房機のキケン

こちらを、ご覧ください。キャンプや釣りなどで使われる携帯式の暖房機です。一般の家庭にあるカセットボンベが差し込まれていて、点火すると、この部分に火が付く仕組みになっています。冬のワカサギ釣りなど、手を温めるときに便利な商品ですが、使い方を、一つ間違えると大きな事故につながる恐れがあります。札幌市内のアウトドア専門店です。これからの季節に売れるというのがカセットボンベ式の暖房器具です。どの家庭にもあるカセットボンベで簡単に扱えるというのが、人気の理由です。(遊佐記者)「使い方はいたって簡単です。カセットボンベを差込みガスを出しながらスイッチを入れるだけです。思った以上に暖かさが広がっています。においもほとんどありません」しかし、その使い方によっては、事故も起きています。おととい、枝幸町のキャンプ場でテント内にいた男性2人が、一酸化炭素中毒で死亡しました。テントの中では、カセットボンベ式の暖房器具が点火されたままになっていました。持ち運びに便利なボンベ式の暖房機。しかし、これらは、すべて屋外用なのです。取扱説明書にも、車の中やテント内では使用しないようにと注意書きがあります。(マネージャー・玉置史郎)「どのメーカーも基本的に屋外用として販売。狭い空間やテント内で使用しないよう客に一声かけています」消防でも、重大な事故につながる恐れがあると警告します。(ガス保安係長・長縄徹さん)「狭いテントの中で使うと空気が無くなって酸欠状態にいたって一酸化中毒の発生が急速に起きるので室内での使用は絶対に止めてほしい秋の行楽シーズンを迎え、消防では誤った使い方をしないよう利用者に注意をよびかけています。

2007年9月15日土曜日

ホーマック株インサイダーで有罪判決

ホーマックなどの統合をめぐる株のインサイダー取引事件で、札幌地裁は関連会社の前社長に有罪判決を言い渡しました。判決によりますと、証券取引法違反の罪に問われたホーマック関連会社の前社長・山本英明被告は、2005年7月、ホーマックなど3社が経営統合するとの情報を得て、公表前にホーマックの株式3万5000株を、およそ4000万円で買い付けました。札幌地裁は、山本被告に対し懲役2年、執行猶予4年、罰金150万円、追徴金およそ5400万円を言い渡しました。

2007年9月5日水曜日

中古車ビジネスに捜査のメス

小樽とロシアの間の中古車ビジネスに捜査のメスが入りました。盗難車の密輸も半ば野放しにされてきたロシアとの中古車ビジネス。警察は全容解明に乗り出しています。(山内記者)「いま姿が見えました」送検されるロシア人の男たち。逮捕、送検されたのはロシア国籍のチェルカソフ・アレクサンドル容疑者ら3人です。調べによりますと3人はことし6月に、短期滞在のビザで日本に入国した上で、小樽市内の中古車販売店を拠点にロシア向けの中古車を解体するなどの作業をしていた、無許可活動の疑いです。(山内記者)「小樽港です、ロシアに向かう船に中古車が積まれています」90年代前半にはじまった小樽からロシアへの中古車の輸出台数は右肩上がりで、去年は2万1000台あまりと過去最高を記録しました。しかし、拡大しつづけるビジネスが犯罪の温床にもなっていました。10年あまりにわたって、盗難車の密輸が半ば野放しにされてきたのです。警察が取り締まりに本腰を入れはじめたのは5年ほど前から。2004年に摘発されたこのロシア船は月に1度、小樽に入港し盗難車を運んでいました。この船に、盗難車を乗せていたロシア人は、違法に滞在していたことを認めていました。(密輸をしていたロシア人)「(日本車のような)良い車はロシアで需要がある。短期のビザで来てビジネスをするのさ」つまり、違法に滞在するロシア人が盗難車の取り引きにも関わっていたのです。中古車ビジネスの闇の部分が明らかになった今回の事件。警察は、3人をさらに追及し、取り引きの全体像を炙り出す方針です。