2008年5月5日月曜日

ロビンソン札幌店撤退 赤字続き来年1月 ビル専門店街は営業(05/03 07:08)

セブン&アイ・ホールディングス傘下のロビンソン百貨店(埼玉県春日部市)は二日、不採算になっていた札幌店(札幌市中央区南四西四)を来年一月十八日の営業をもって閉店すると発表した。同店は地上八階建ての商業ビルのうち、地下二階から地上二階を占める核テナントになっており、ビルを所有するススキノ十字街ビル(札幌)は後継テナント探しを急ぐ構え。地上三階以上の専門店街は営業を続ける。
 札幌市内で記者会見したロビンソン百貨店の浅野俊之社長は閉店の理由について、「札幌の商圏、購買層の変化、(消費者の)購買力の減少に加え、顧客のニーズに対応できなかった」とし、大丸札幌店開業やイオンなど総合スーパーの郊外出店による競争激化を挙げた。
 一九九四年にヨークマツザカヤを改装して開業した同店は、全館百貨店としてスタート。九七年二月期の売上高は百九十八億円に達したが、道内景気の低迷もあり、その後の売り上げは伸び悩んだ。二〇〇二年に売り場を縮小し再出発を図ったが、〇八年二月期の売上高は七十億円にとどまるなど、店舗運営は赤字続きだったという。
 七十億円のうち、地下の食品売り場の売り上げが六割を占めた。浅野社長は「食品売り場に毎日通ってくれた顧客もおり、閉店は胸が痛い」と頭を下げた。パートを含めた従業員約三百人の処遇については、道外他店への配置転換や道内他社への再就職を含めて支援する。
 ロビンソン百貨店は札幌店以外の春日部店(春日部市)、小田原店(神奈川県小田原市)の営業は継続する。〇八年二月期の売上高は四百十四億円。

(北海道新聞より引用)

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